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    B-Paws 犬と人。

    ドッグトレーナーが犬のあれこれを綴ります。犬のしつけは、ホリスティック思考で参りましょう!

    興奮とストレス。

    もし、元気すぎるくらいの愛犬と暮らしていて・・・


    これ以上ないくらいにお世話をしている愛犬なのに、
    いくら遊んであげても満足しないし、
    いつもパワーが有り余っている。
    だから週末にはドッグランに出掛けて存分に走らせているけど、
    それでもまだ遊び足りないみたい!
    これ以上なにをしたらいいのやら・・・!
    元気すぎて困るくらい!



    思い当たったら要注意願います。


    実はそれ、ストレスでいっぱいいっぱいの悪循環にハマってます。


    え?ストレスなんて考えられないくらいに遊んでいるのに!?
    こんなに発散させていると云うのに!?
    留守番中にたっぷり寝てるから体力が有り余っているのだ!


    ・・・と思ったら要注意願います。



    興奮が興奮を呼んでおさまりが利かなくなっているのです。
    繰り返される興奮はストレスとなり、日々蓄積されていきます。

    長時間の留守番だってストレスですよ。


    興奮状態について考えてみてください。
    興奮というのは覚醒状態です。
    その状態がずっと続くと云うのは、非常にストレスの掛かること。

    というか、興奮というのはストレスなのです。
    それは悪い意味でも良い意味でも、ただ単純にストレス。

    ストレスと聞くと悪いイメージを抱きがちですが、
    ある程度のストレスが何かの効率を上げたりする等もあり
    一概に”ストレス=悪”と云うわけではありません。
    ここで重要なのは『ある程度』のストレスだと云うこと。
    度を越えてしまえば、それは心身に悪影響を及ぼすばかり。

    一度ストレスホルモンが生じると、
    それが体内から消えていくまでには数日を要します。



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    話を戻しましょう。


    一時的なストレスであれば、
    体を動かしたり大声を出したりと云うような
    いわゆる”発散”(要するに気分転換)で対処してもいいのですが、

    蓄積されたストレスに対して、
    こうした発散系対処は悪循環へと突入してしまうのでNGです。

    ところが、一見パワーが有り余っているように見える犬たちは
    そうとは気付いてもらえずに益々興奮を煽られることで、
    もっともっと興奮してもっともっとストレスを蓄積し、
    最早自分では制御のできないハイパー状態に陥ってしまいがち。

    そして日々興奮をしていることにより、
    僅かな刺激でも容易に興奮スイッチが入りやすくなってしまう。


    エンドレスに続くボール投げを止めてください、
    ドッグランに行くのをやめてください、
    遊びをわざわざ盛り上げることを止めてください、
    構いすぎないでください、
    声を掛け過ぎたり触り過ぎたりしないようにしてください、
    ・・・と私がそうお伝えするのはそういうこと。

    永遠にそれをしてはならないと云うわけではなく。


    そうした興奮症の愛犬に必要なのは心身の休養です。

    人や犬の少ない、つまり刺激の少ない広い場所へ行き、
    指示も出さずにただのんびりと過ごす。
    最初は犬も「え?ボール投げしないの!?」と戸惑うかもしれません。
    ボール遊び以外にのんびり過ごすことを知らなければ。
    のんびり過ごすと云うことを1から教えてあげるつもりでお願いします。


    うちの子がハイパーで体力が尽きないとお困りでしたら、
    興奮のきっかけを与えないように接して過ごしてみてくださいヾ(・∀・)ノ


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    B-Paws ☆ なかざわCPDT-KA

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